Btrfs入門(1)

Date: 2020/05/05 (initial publish), 2023/04/28 (last update)

Source: jp/note-00024.md

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先日トライしたGit Annexは不完全燃焼でしたが、これをきっかけに 世代管理・dedup・ファイル圧縮に対応できるというファイルシステムの Btrfs をもう一度見直しました。以下は自分なりの備忘録メモです。

Btrfsをどう使うのか

まずBtrfsがどこまで使えて、どういう注意が要るのかを Debianのwiki で確認しました。

2020年5月のLinux goofy 5.4.0-0.bpo.4-amd64でも初心者が 安心して気楽に使うにはまだ制約が多いですね。

ここまで調べて、システムファイル/usrやログ記録/var のbtrfs移行は面倒なので、当面は無理せず以下を移行対象に 考えます。

世代管理にはスナップショット機能を濫用しないように程々で 使い、バックアップソフトがバックアップする際にバックアップ メディア上の記録をdedupする配慮をし、ファイル圧縮は当面使 わないのはいい気がしました。

推奨バックアップソフトはborgbackupがDebianのwikiには書か かれています。 確かに人気がある ようです。この他timeshiftbtrbksnapperbtrfsmaintenanceパッケージも使えそうです。

Btrfsを意識したdedupeという視点では jdupesがよく使われている ようです。単純なcp -r ...rsync ...を、dedupをする jdupes --dedupe ...と組み合わせて使うのに対する、上記 専用ソフトのメリットは気になります…ただ、jdupesはあまりファイル数が 多くとファイルのオープン数のせいかうまく動かないことがありました。 このへんは後日の課題かな。

Subvolume命名法

Btrfs自体は 特定のSubvolume命名法の慣習を定めていません

Debianでは特にどうするって言う慣習が無いようです。

ただ、Btrfsを積極的に使うディストリビューションが Subvolume命名法に関して特定の慣習をとっているため そこで開発されているGUIツールがそれに依存してる印象 があります。

最近のDebianでは、borgbackup以外だと timeshiftの人気が出ています。 でもシステムのロールバックにフォーカスしていてユーザーデーターの スナップショットをしたいだけだと意外と使いにくくて止めました。

Subvolume命名は、timeshiftでシステムのロールバックをしよう をいう気は無いのですが、とりあえずtimeshiftとコンパチブルそうな Ubuntuの命名慣習に従いました。まあ、@マークをつけたのがsubvolume名 でマウント先から命名というのは見通しがいいです。

バックアップスクリプトの顛末

結局、上記のどのバックアップスクリプトも結局使いませんでした。

rsyncベースで運用していたのですが、2021年の春からはスナップショット とエイジングをする シェルスクリプトで書いて運用しています

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